東尾修。好きな投手ですね。最近は娘の理子さんの話題や石田純一との絡みで変なキャラを演じているようですが、現役時代を知る私としては皆さんもっとリスペクトして欲しいと思っているのであります。

通算251勝の名投手にして歴代最多与死球王、デービスとの乱闘事件、麻雀賭博事件など様々話題に事欠かないかたですが、私この方の以前語っていた投球理論が今だに投手観察の基本となっております。
ソースははっきり覚えておりません。たしか、西武黄金期のプロ野球ニュースか雑誌のインタビューで読んだのかもしれませんが…
一流投手になる条件としてこんなこと言ってた記憶があります。
基本1 「プロの投手は一つ絶対自信のある球種があれば大成できる!」
ま、確かにとは思いますが、東尾投手の場合は外へのスライダーがそれであったってことですね。
得意なボールは徹底的に追求して個性を伸ばすって意味なのかなと思います。
よく、コントロール良くするためにフォーム改造して、本来のストレートに球威が無くなって並のピッチャーになってしまうとかありますよね。欠点を補おうとして良い個性を潰してしまう。野球に限らず実社会でもよくありますよね。
これを踏まえて次がポイントです。
基本2 「投球カウントはまずノースリーにする!」
えっ!と最初は思いましたよ。東尾投手曰く、打者と対戦する時はまず、ノースリー(今はスリーボールと言いますが)にすることを前提に考えるのだそうです。
なんでわざわざ投手不利なカウントにするの!
って思いますよね。
まず、ノースリーになると次はど真ん中にストレートのストライク。ほとんどの打者はここでは四球狙いの為振りませんよね、
これでワンスリー。
次は緩い変化球でストライクコースに投げる。打者はここで得意ボールにタイミングを計りタイミングが合えば思い切り振りに行くはず。でもタイミングが合わないボールが来たら無理に振りにいかず四球になるかもって意識があるので、ここも意外と楽にカウントが稼げるとのこと。1発の無さそうな打者や早打ちしないリードオフマンにはもう1球ど真ん中ストレートでもいいですね。
これでツースリー。
ここで!前述の基本1。絶対自信のある渾身の1球を投げ込み抑える!ってことです。
さて、この投球理論実戦での応用編へと参ります。
最初3球のボール球を投げる訳ですが、そのうちどれかはボール球でも好きなコースに手を出してしまうもんです。
ボール球なので、ヒットになる確率は非常に少ないはず。ファールでワンストライク稼げるか、うまくいけばポップフライやボテボテゴロでワンアウトGETです。
3球ボール投球でカウントワンツーになったら、またボール球でツースリーにする。そして基本2に戻り渾身の1球を投げて抑える!ってわけです!
ピッチャーは四球を嫌がるのは当然。スリーボールのカウントにはできればしたくないものでしょうが、東尾さんはスリーボールは全く嫌じゃなく、あえてのスリーボール投球理論によって抑える確率を上げていったということなのでしょう。
クサイボール球を投げるコントロールがあって、更に捕手のデータ分析力を合わせれば、ボール球だけ投げていてもある程度大崩れしないで試合を作れちゃう、ひいては先発ローテーション投手として安定した成績を残せることになるわけなんですね。
99パーセント初球振ってこない打者には最初からど真ん中ストレートでワンストライクをとります。そしてここからノースリー投球。で最後は渾身の1球!
とまあこんな感じで応用していくのですね。
東尾の凄いところはこのボール球を投げる過程でインコースの厳しいボールを投げていたことです。渾身の1球である外のスライダーをより効果的なものにする為なのですが、インコースに1球投げられると、2ストライク目に投げる甘いカウント取りにいくボールも打ち損じが期待できますので非常に効果的です。
まあ、これやり過ぎたので、歴代与死球王になっちゃって、乱闘で殴られたりしちゃったんですよね。
ところで、このノースリー投球は球数増えちゃうんじゃないかって懸念もありますよね。まあ最低限のストライク取るコントロールが無いとできないことではあります。
確かに東尾投手は若い頃は年間300イニングも投げるシーズンが多々ありましたが、晩年はコントロールに更に磨きがかかり、1試合82球(だったかな?)完投勝利なんてのもあるんですよ。(日本記録の最少は71球)
私はこの投球理論を踏まえて野球観戦するようになって一味違った面白さを発見できるようになりました。
ピッチャーの最も自信のあるボールは何かを事前に調べておいて、バッテリーがいかにボール球を使うのか?って見方すると打たれるにはそれなりに理由があったり、いろんな伏線に気づいて野球観戦がさらに楽しくなったんです。
東尾さんいっぱいデットボールぶつけてるけど何かあの笑顔憎めないですよね。それもこの人の魅力なんですよね。
意外に球界でも嫌われていないみたいですし。
この方の本ご興味ある方はこちらをどうぞ
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通算251勝の名投手にして歴代最多与死球王、デービスとの乱闘事件、麻雀賭博事件など様々話題に事欠かないかたですが、私この方の以前語っていた投球理論が今だに投手観察の基本となっております。
ソースははっきり覚えておりません。たしか、西武黄金期のプロ野球ニュースか雑誌のインタビューで読んだのかもしれませんが…
一流投手になる条件としてこんなこと言ってた記憶があります。
基本1 「プロの投手は一つ絶対自信のある球種があれば大成できる!」
ま、確かにとは思いますが、東尾投手の場合は外へのスライダーがそれであったってことですね。
得意なボールは徹底的に追求して個性を伸ばすって意味なのかなと思います。
よく、コントロール良くするためにフォーム改造して、本来のストレートに球威が無くなって並のピッチャーになってしまうとかありますよね。欠点を補おうとして良い個性を潰してしまう。野球に限らず実社会でもよくありますよね。
これを踏まえて次がポイントです。
基本2 「投球カウントはまずノースリーにする!」
えっ!と最初は思いましたよ。東尾投手曰く、打者と対戦する時はまず、ノースリー(今はスリーボールと言いますが)にすることを前提に考えるのだそうです。
なんでわざわざ投手不利なカウントにするの!
って思いますよね。
まず、ノースリーになると次はど真ん中にストレートのストライク。ほとんどの打者はここでは四球狙いの為振りませんよね、
これでワンスリー。
次は緩い変化球でストライクコースに投げる。打者はここで得意ボールにタイミングを計りタイミングが合えば思い切り振りに行くはず。でもタイミングが合わないボールが来たら無理に振りにいかず四球になるかもって意識があるので、ここも意外と楽にカウントが稼げるとのこと。1発の無さそうな打者や早打ちしないリードオフマンにはもう1球ど真ん中ストレートでもいいですね。
これでツースリー。
ここで!前述の基本1。絶対自信のある渾身の1球を投げ込み抑える!ってことです。
さて、この投球理論実戦での応用編へと参ります。
最初3球のボール球を投げる訳ですが、そのうちどれかはボール球でも好きなコースに手を出してしまうもんです。
ボール球なので、ヒットになる確率は非常に少ないはず。ファールでワンストライク稼げるか、うまくいけばポップフライやボテボテゴロでワンアウトGETです。
3球ボール投球でカウントワンツーになったら、またボール球でツースリーにする。そして基本2に戻り渾身の1球を投げて抑える!ってわけです!
ピッチャーは四球を嫌がるのは当然。スリーボールのカウントにはできればしたくないものでしょうが、東尾さんはスリーボールは全く嫌じゃなく、あえてのスリーボール投球理論によって抑える確率を上げていったということなのでしょう。
クサイボール球を投げるコントロールがあって、更に捕手のデータ分析力を合わせれば、ボール球だけ投げていてもある程度大崩れしないで試合を作れちゃう、ひいては先発ローテーション投手として安定した成績を残せることになるわけなんですね。
99パーセント初球振ってこない打者には最初からど真ん中ストレートでワンストライクをとります。そしてここからノースリー投球。で最後は渾身の1球!
とまあこんな感じで応用していくのですね。
東尾の凄いところはこのボール球を投げる過程でインコースの厳しいボールを投げていたことです。渾身の1球である外のスライダーをより効果的なものにする為なのですが、インコースに1球投げられると、2ストライク目に投げる甘いカウント取りにいくボールも打ち損じが期待できますので非常に効果的です。
まあ、これやり過ぎたので、歴代与死球王になっちゃって、乱闘で殴られたりしちゃったんですよね。
ところで、このノースリー投球は球数増えちゃうんじゃないかって懸念もありますよね。まあ最低限のストライク取るコントロールが無いとできないことではあります。
確かに東尾投手は若い頃は年間300イニングも投げるシーズンが多々ありましたが、晩年はコントロールに更に磨きがかかり、1試合82球(だったかな?)完投勝利なんてのもあるんですよ。(日本記録の最少は71球)
私はこの投球理論を踏まえて野球観戦するようになって一味違った面白さを発見できるようになりました。
ピッチャーの最も自信のあるボールは何かを事前に調べておいて、バッテリーがいかにボール球を使うのか?って見方すると打たれるにはそれなりに理由があったり、いろんな伏線に気づいて野球観戦がさらに楽しくなったんです。
東尾さんいっぱいデットボールぶつけてるけど何かあの笑顔憎めないですよね。それもこの人の魅力なんですよね。
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