- Date: Fri 20 12 2013
- Category: 2012落合博満講演会
- Community: テーマ "プロ野球" ジャンル "スポーツ"
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落合博満講演会2012レポートその8
2012年5月某日。
講演の詳細をレポート致します。
尚、メモと記憶を頼りに作成しておりますので、私なりにかなりのアレンジを加えており、完全に一字一句を再現したものではないことをご理解下さい。
交流戦の戦い方の難しさってのはね…
まずさ、前提を考えて欲しい…交流戦で優勝することをオレらは目的としてはいないんだよ。
あくまでもセリーグ、或はパリーグの6球団で長いシーズン戦って最後にトップに立っていれば言い訳なんです。
交流戦は他のリーグのチームとしか戦いませんが、この間もセリーグの他の5球団との戦いが続いているということを忘れてはいけないんですからね…皆さんも…マスコミもこの点を忘れちゃいがちなんですけどね…
2011年交流戦成績

さて、通常セリーグ6球団と戦っている場合ってのは1日に3チーム勝つところと3チーム負けるところが存在します。ここでは引き分けや雨で中止とかは考えませんよ、ややこしくなるし、あまり意味が無いので。
さて3つ勝つチームがあって3つ負けるチームがあるってことは必ず星勘定ってのが合致するんです。
4連戦があればどっかが12勝ってどっかが12負ける…3連戦ならどっかが9つ勝って9つ負ける。
全部負けたって上位とのゲーム差は最大これ位までしか広がらないから次はどうしようかって計算ができる。
3連戦あれば理論上は3ゲームは離れることになるけど、実際は意外とそうはいかない。他のチームだって勝つ時もあれば負ける時もある。そこで次の3連戦あるいはその先の連戦でがんばればその差を埋めることはできる、と計算をしながらやるんですね。

ところがこの交流戦ってのはね、自分ところが負けて他のセリーグ5球団が勝ったらどうなる?
たった一日で同一リーグの5球団に1ゲーム差をつけられてしまう
という普段ではありえないことになってしまうんですよ。
普通の場合は自分のチームが負けても他の2チームも負けるんです。だから負けても2チームとしか1ゲームの差はつかない。交流戦はその星勘定が成り立たないから難しいんです。
そりゃ自分のチームが勝って他5チームが全部負けてくれれば一気に楽にはなりますけど、そんな偶然は滅多にあるもんじゃないんだ。
だからね…普通セリーグ6球団の勝ち負けってのは同じ試合数で総当たりするから最終的な勝ち負けの数はピッタリと会うんですけど、交流戦で24試合が含まれると星勘定が同じにならない…これが計算できない難しさなんですね。
交流戦はオレはさ、どうぞパリーグ優勝して下さいって思ってた。
パリーグはどんどん勝てって思ってやってた…ウチと戦う時以外はね…
そんでドラゴンズは12勝12敗をなんとかキープする方法考えてた。
そうなった時にセリーグの5球団と比較してウチは何番目なんだってのが重要なんだよ。
交流戦でチームが12勝12敗でも他の5球団が5割に満たない結果になればそれはそれで大成功。
無事交流戦を乗り切ったと言えるんです。
仮に5割で3チームが終わったってことになってもゲーム差が変わってなければ御の字だと言える…そういう風に交流戦を考えて見ないといけないんですね。
この交流戦は日程も通常とは違う。
主に2連戦になっちゃうから、ローテーションも大きくリズムを狂わせてしまうから、交流戦で無理してしまって通常のペナントレースに戻った時にその影響で脱落していくことが多分に考えられる。
ここ数年はパリーグがうまく交流戦を戦ってその勢いのままリーグ優勝してますよね。
うまくいかなかったのは一昨年位だったかな、オリックスくらいじゃないですかね…でもその先のクライマックスシリーズには入って来ましたからね。
来週から交流戦24試合が始まる訳ですが、この戦い方で今年のペナントレースの行方が大体見えて来ると思います。
それほど難しくて重要な24試合となるんですよ。

…私ね2005年のシーズンは絶対に優勝できると思ってたんですけどね…
…交流戦が始まるまではね…
その9へ続く…
※内容は録音されたものではありません。会場内での録音は禁止です。
私の記憶とメモを頼りに、講演者の言葉風にアレンジして作成したものですので一部文脈に不自然な点もあるかもしれませんが、ご了承下さい。
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講演の詳細をレポート致します。
尚、メモと記憶を頼りに作成しておりますので、私なりにかなりのアレンジを加えており、完全に一字一句を再現したものではないことをご理解下さい。
交流戦の戦い方の難しさってのはね…
まずさ、前提を考えて欲しい…交流戦で優勝することをオレらは目的としてはいないんだよ。
あくまでもセリーグ、或はパリーグの6球団で長いシーズン戦って最後にトップに立っていれば言い訳なんです。
交流戦は他のリーグのチームとしか戦いませんが、この間もセリーグの他の5球団との戦いが続いているということを忘れてはいけないんですからね…皆さんも…マスコミもこの点を忘れちゃいがちなんですけどね…
2011年交流戦成績

さて、通常セリーグ6球団と戦っている場合ってのは1日に3チーム勝つところと3チーム負けるところが存在します。ここでは引き分けや雨で中止とかは考えませんよ、ややこしくなるし、あまり意味が無いので。
さて3つ勝つチームがあって3つ負けるチームがあるってことは必ず星勘定ってのが合致するんです。
4連戦があればどっかが12勝ってどっかが12負ける…3連戦ならどっかが9つ勝って9つ負ける。
全部負けたって上位とのゲーム差は最大これ位までしか広がらないから次はどうしようかって計算ができる。
3連戦あれば理論上は3ゲームは離れることになるけど、実際は意外とそうはいかない。他のチームだって勝つ時もあれば負ける時もある。そこで次の3連戦あるいはその先の連戦でがんばればその差を埋めることはできる、と計算をしながらやるんですね。

ところがこの交流戦ってのはね、自分ところが負けて他のセリーグ5球団が勝ったらどうなる?
たった一日で同一リーグの5球団に1ゲーム差をつけられてしまう
という普段ではありえないことになってしまうんですよ。
普通の場合は自分のチームが負けても他の2チームも負けるんです。だから負けても2チームとしか1ゲームの差はつかない。交流戦はその星勘定が成り立たないから難しいんです。
そりゃ自分のチームが勝って他5チームが全部負けてくれれば一気に楽にはなりますけど、そんな偶然は滅多にあるもんじゃないんだ。
だからね…普通セリーグ6球団の勝ち負けってのは同じ試合数で総当たりするから最終的な勝ち負けの数はピッタリと会うんですけど、交流戦で24試合が含まれると星勘定が同じにならない…これが計算できない難しさなんですね。
交流戦はオレはさ、どうぞパリーグ優勝して下さいって思ってた。
パリーグはどんどん勝てって思ってやってた…ウチと戦う時以外はね…
そんでドラゴンズは12勝12敗をなんとかキープする方法考えてた。
そうなった時にセリーグの5球団と比較してウチは何番目なんだってのが重要なんだよ。
交流戦でチームが12勝12敗でも他の5球団が5割に満たない結果になればそれはそれで大成功。
無事交流戦を乗り切ったと言えるんです。
仮に5割で3チームが終わったってことになってもゲーム差が変わってなければ御の字だと言える…そういう風に交流戦を考えて見ないといけないんですね。
この交流戦は日程も通常とは違う。
主に2連戦になっちゃうから、ローテーションも大きくリズムを狂わせてしまうから、交流戦で無理してしまって通常のペナントレースに戻った時にその影響で脱落していくことが多分に考えられる。
ここ数年はパリーグがうまく交流戦を戦ってその勢いのままリーグ優勝してますよね。
うまくいかなかったのは一昨年位だったかな、オリックスくらいじゃないですかね…でもその先のクライマックスシリーズには入って来ましたからね。
来週から交流戦24試合が始まる訳ですが、この戦い方で今年のペナントレースの行方が大体見えて来ると思います。
それほど難しくて重要な24試合となるんですよ。

…私ね2005年のシーズンは絶対に優勝できると思ってたんですけどね…
…交流戦が始まるまではね…
その9へ続く…
※内容は録音されたものではありません。会場内での録音は禁止です。
私の記憶とメモを頼りに、講演者の言葉風にアレンジして作成したものですので一部文脈に不自然な点もあるかもしれませんが、ご了承下さい。
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