沈黙は金なり

アラフィフサラリーマンの日々徒然日記です。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
02

【 スポンサーリンク 】

落合博満講演会2013レポートその17

2013年7月某日。
講演の詳細をレポート致します。
尚、メモと記憶を頼りに作成しておりますので、私なりにかなりのアレンジを加えており、完全に一字一句を再現したものではないことをご理解下さい。




アナ
もう一人どなたか質問はありませんか?…じゃそこの女性の方…



女性質問者
私はヤクルトファンなんですが、今まで一番印象に残ってる試合が確か1989年だったと思うんですが、ジャイアンツの斎藤雅樹投手が9回1アウトまでノーヒットノーランをやってて、最後には落合さんがサヨナラスリーランを打った試合がすごく印象に残っています。私はアンチ巨人なので打ってくれないかなって思い出テレビを見ていたら本当に打ってくれたのが思い出です。落合さんの著書「野球人」でもこの時のことを少し触れておりますが、あのような場面でのメンタルや心構えというのはどういうものなのか改めてご本人にお伺いしたいと思います…


ef598223.jpg


落合氏
…あのね…あういう場面ではね、ピッチャーってのはガッカリしているんですよ…ノーヒットノーランが無くなった直後だったからね…

あの当時の巨人はね、槙原、桑田、斎藤って三本柱の投手陣だったけどね、一番力があったのは斎藤雅樹なんです。
まあ、勝ち星や防御率を見比べれば分かる通り斎藤が常に頭ひとつ抜け出た投手だったことには間違いないんだ。


あの試合…あーあ…このままノーヒットノーランやられそうだなーって感じしてた。それ程球も走ってたし、変化球もキレていた。でも9回。もしオレのところまで回って来たらオレホームラン打てるかもなって考えてたんだ。

ホームラン打ったあのボールは外に投げようとしたつもりが中に入って来た投げ間違いだったと思う。
打者落合を攻める時のセオリー。外のストレートは危ないよ、ライトに流し打ってホームランにされるから…攻めるならインサイドだよっ…てのが当時の野球界で言われていた常識。
オチサイ
でもこれ間違い!

ライトにホームランが多いもんだから外のボールは危ない、落合は外のボールが得意だってみんな勝手に先入観持ってたんだ。だからインサイドへ投げとけば大丈夫って思われてたんだな。
でも本当は違うんですよ、間違いなんです。オレ外のストレートは一番苦手。

あれが本当に外のストレートが来てたらオレはホームランを打ててなかった。狙いと違うボールが来たらハイさようならって感じだね。オレはずーっとインサイドしか待たなかった…それもここ(頭)。おれの野球ってのはどこの球を待つってんじゃないんです。ここ、頭にボールが来ることを待って準備してるんです。逃げ後れたら命が危ないからね。それだけピッチャーってものを信用していないんですよ。

前にも言ったけどオレの右足はキャッチャー側の白線を踏んだ状態。そっから体思い切り開いて逃げながら打つ。どんなに開こうが右足と腰と右肩が真っ直ぐ最初の位置に残ってさえすればホームラン打てる打ち方なんだ。オレは実はインサイドのボールってめっちゃ大好きなんです。
インサイドの厳しいボールってやつがオレにとっては真ん中になっちゃうんですよ。開きまくるからね。

さて斎藤との対決なんだけどもね、オレの前でノーヒットノーランが無くなり、確か音(重鎮)だったかな…初ヒットが出て、その後仁村(徹)がタイムリーで1点取って、こうなるとああいう力のあるピッチャーってのはとにかく勝つ事にこだわって来るはずだし、自信のあるストレートで絶対に勝負してくるだろうよ思ってた。

実質的にエース張ってる奴だし、ここぞって時には絶対に打たれても後悔しない自信のあるボールを投げるんだ。

この性格…今中(慎二)もそうなんだ。この投手らしい性格ってさ、オレ稲尾さんから教わったんだ。

場面場面でその投手によって、困ったら投げたがるって球種があるんです。そういう投手心理は全て稲尾さんに教わったものをオレは基準にしていたんだ。

あの場面、斎藤はストレートがまだ走っていた。アイツのカーブはたいした事無かったんだよ。みんなサイドから投げられる145キロ位のストレートにやられてたんであって、実際打たれてんのはカーブが多かったしオレもよく打ってたのはカーブだった。

だからカーブをアウトコースにボール気味に使って、勝負はインサイドに真っすぐってのがアイツが一番ハマる得意のパターンだったんだ…

オレはインコースのストレートに照準を合わせてながら、外から甘いボールが入って来たらホームランっていう確信があった。外の真っすぐだったらごめんなさいだよ。でも外のボールは落合は怖いから思いっきり外に外れるか少しでもコントロールミスしてくれたら打てるなと…ヤマを張って狙っていたよ。

あの場面外にストレート投げてるようなんだけども落合は外のボールに強いって先入観があったんだろうね…案の定、力が入ったのか真ん中に入ってきやがった。そいつをバックスクリーンに打ち返してやろうと思ってたら振り遅れて右中間に行ってしまったけどね…


…オレの打撃の基本は引っ張ることじゃないんだよ…センターへ打つ事が基本。

なんで野球場ってあんな三角の変な形になってるのか解る?オレ前に本で書いた事があるんだけどね…

レフトやライトに打つってことはね、余分な力が必要になるので距離が実は出にくいんです。無駄な力が必要になってロスが大きいんですよ。

一番素直に自然体で打てば一番良くボールが飛ぶのがセンターなんです。だからどの球場もセンターを深く作っているんですよ…。最も無理も無駄もない打ち方するとセンターにボールがキッチリ飛んで行くのを知っていたからね、常にピッチャー目がけて打ってましたよ。

あとそれとね…オレはヒットを狙いに行ったことは一度もないってこと言っとくね。
全打席ホームランを狙いに行っていました。ホームランのなり損ないがヒットでした。

さてあの斎藤の時はね、前の打者が川又だったんだ。何としてもオレに回せ!って言った。死んでもいいからオレに回せって…(笑)オレが絶対一発で決めてやるって言っててさ…アイツ結局ファーボールで出たんだ。

kawamata.png


アイツはミスターLOOK(ルック)って呼ばれてた。ボール球は振らないんだ。教科書通りのバッティングをする奴なんだ。「分かりました、絶対回します。」って言ってオレに回って来た。

そんでオレの予想通りの配球が来てまんまとサヨナラホームラン。
色んなシュミレーションや予測立てながらたくさん試合を経験してきたけど、全てがシナリオ通りにうまいこと運んだという意味ではオレの中でも数少ないゲームだね。
これが本当の「狙い撃ち!」ってヤツだね。
まあハマるかハマらないかってことなのかな…

でもね、今の選手見てて思うのは…予測がハマるとかハマらないとか以前に、何を打ちたいのか、何を打とうとしてるのか分からない奴が多いんですよ。打席見ててもさっぱりわかんない…


その18へ続く…


その1最初から読むはこちら…


※内容は録音されたものではありません。会場内での録音は禁止です。
私の記憶とメモを頼りに、講演者の言葉風にアレンジして作成したものですので一部文脈に不自然な点もあるかもしれませんが、ご了承下さい。

にほんブログ村 野球ブログ プロ野球へ
にほんブログ村

野球理論 ブログランキングへ
関連記事


【 スポンサーリンク 】


Comments

Leave a Comment


Body
プロフィール

うつ中年

Author:うつ中年
野球、iPhone、ラーメン、子育てetc日々の思いを語るブログです。月2万円の小遣いをカミさんから貰わなくてもよくなる日を夢見て立ち上げました。どうぞよろしくお願いします。

他にも運営しているサイト

★雄弁は銀なり★
 
最近書いた記事
Twitter
お客様
ご来場ありがとうございます。
 
 
 
リンク
 
 
 
 
ブログランキング