ふと、昔、社会人になりたての頃のお話思い出しましたよ。もう15年以上前の記憶であります。
研修を終え、現場にでた時の配属先にて、私ともう一人の同期入社の人とで、当時師と仰いだ上司から課題を出されました。顧客へのプレゼン作成です。
二人で一生懸命、見よう見真似で作ったプレゼンは今思えばひどい出来でしたよ。
当然酷評。
使い物にならんと…そりゃそうですよね。まだ学生気分の抜けない若造でしたからね。
酷評する上司に向かって私達二人は
「早く一人前になれるように頑張ります!」
と答えたんですが、その上司曰くは違うだろ!と…
「組織における人材というのは足し算ではない。かけ算なのだ。お前達半人前は0.5人前。
0.5人前が2人揃っても1人前の仕事なんかできないんだぞ。
0.5+0.5=1人前には成らない。
仕事をわからん奴が何人集まっても駄目なんだ。
人材はかけ算。0.5×0.5=0.25人前なんだ!
半人前の奴同士で仕事をしても成果はマイナスになるんだぞ!」
成る程成る程、目から鱗が落ちるとはこのことであるとね…
私達二人はとても共感し、納得させられました。
そしてその上司はこう続けました。
「一人前を目指すんじゃない。一人で2人前、3人前を目指して組織の中で人材のかけ算が行われれば、少ない人数でも最大限の成果があげられる。
そういう人材こそが、組織で求められ、高い報酬を得られるのだ。お前達も一人で2人前、3人前、いやそれ以上を目指すんだぞ!」
「はい!頑張ります!」ってな具合でやる気に満ち溢れ悪戦苦闘していた記憶が蘇りますよ。
さて、あれから10数年、20年近くになりますかね。
職場に新人が入ってくる度当時のこの言葉を思い出します。勝手に
組織人材かけ算論と名付けております。
私人前で言ったりはしませんけどね。
この組織人材かけ算論。
私結構信じておりますよ。特に人員削減された時など実感した経験があります。
4人のチームで月に1億の売り上げペースの仕事において、市況の変化やら色んな要因で月7500万に落ちてしまうことはありますよね。
試行錯誤繰り返しても1億ペースには戻らず、経営者は個人パーヘッドを勘案の上人員削減するわけです。
つまり、7500万ベースの人員配置である3人にするんですよ。
すると不思議なもんで、7500万の売り上げ達成も困難になっちゃうんです。かけ算のひとつが無くなることで、逆の相乗効果となってしまうんです。
仮に全員2人前のチームから1人減るとあげられる成果は
2×2×2×2=16から
2×2×2 = 8となります。
成果は半分になってしまうんです。
人員を3人にすることで、経営者が求める数字は16の75%だから12。
しかし、この組織人材かけ算論に当てはめると前述の通り結果は8になるので、12を達成する為には
2×2×3=12
と誰かが3人前の働きをする必要があるのであります。
ここに無理が生じて来ると組織が崩壊したり、1人に負担がかかり体を壊したり精神に異常をきたす原因となるわけです。
現代社会、いや日本社会が抱えてる様々な雇用における問題点の縮図がこの理論から見て取れる様な気がするのは私だけでしょうか…
会社でも中堅クラスになって来た私は果たして何人前の人材になっているのだろう…
新卒の新入社員を見ながなら考える今日この頃であります。
ところで、当時この組織人材かけ算論を教えてくれた上司ですが、その後数年で会社をリストラとなり、奥さんの実家の稼業を細々と継ぐこととなりました。
口は立つけど仕事はしない人だったんですよ。こういう理屈っぽい言い回しさせたら天下一品だったんで結構勉強にさせて頂いたんですがね…
んー何とも世の中わからんものでごさいます。

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研修を終え、現場にでた時の配属先にて、私ともう一人の同期入社の人とで、当時師と仰いだ上司から課題を出されました。顧客へのプレゼン作成です。
二人で一生懸命、見よう見真似で作ったプレゼンは今思えばひどい出来でしたよ。
当然酷評。
使い物にならんと…そりゃそうですよね。まだ学生気分の抜けない若造でしたからね。
酷評する上司に向かって私達二人は
「早く一人前になれるように頑張ります!」
と答えたんですが、その上司曰くは違うだろ!と…
「組織における人材というのは足し算ではない。かけ算なのだ。お前達半人前は0.5人前。
0.5人前が2人揃っても1人前の仕事なんかできないんだぞ。
0.5+0.5=1人前には成らない。
仕事をわからん奴が何人集まっても駄目なんだ。
人材はかけ算。0.5×0.5=0.25人前なんだ!
半人前の奴同士で仕事をしても成果はマイナスになるんだぞ!」
成る程成る程、目から鱗が落ちるとはこのことであるとね…
私達二人はとても共感し、納得させられました。
そしてその上司はこう続けました。
「一人前を目指すんじゃない。一人で2人前、3人前を目指して組織の中で人材のかけ算が行われれば、少ない人数でも最大限の成果があげられる。
そういう人材こそが、組織で求められ、高い報酬を得られるのだ。お前達も一人で2人前、3人前、いやそれ以上を目指すんだぞ!」
「はい!頑張ります!」ってな具合でやる気に満ち溢れ悪戦苦闘していた記憶が蘇りますよ。
さて、あれから10数年、20年近くになりますかね。
職場に新人が入ってくる度当時のこの言葉を思い出します。勝手に
組織人材かけ算論と名付けております。
私人前で言ったりはしませんけどね。
この組織人材かけ算論。
私結構信じておりますよ。特に人員削減された時など実感した経験があります。
4人のチームで月に1億の売り上げペースの仕事において、市況の変化やら色んな要因で月7500万に落ちてしまうことはありますよね。
試行錯誤繰り返しても1億ペースには戻らず、経営者は個人パーヘッドを勘案の上人員削減するわけです。
つまり、7500万ベースの人員配置である3人にするんですよ。
すると不思議なもんで、7500万の売り上げ達成も困難になっちゃうんです。かけ算のひとつが無くなることで、逆の相乗効果となってしまうんです。
仮に全員2人前のチームから1人減るとあげられる成果は
2×2×2×2=16から
2×2×2 = 8となります。
成果は半分になってしまうんです。
人員を3人にすることで、経営者が求める数字は16の75%だから12。
しかし、この組織人材かけ算論に当てはめると前述の通り結果は8になるので、12を達成する為には
2×2×3=12
と誰かが3人前の働きをする必要があるのであります。
ここに無理が生じて来ると組織が崩壊したり、1人に負担がかかり体を壊したり精神に異常をきたす原因となるわけです。
現代社会、いや日本社会が抱えてる様々な雇用における問題点の縮図がこの理論から見て取れる様な気がするのは私だけでしょうか…
会社でも中堅クラスになって来た私は果たして何人前の人材になっているのだろう…
新卒の新入社員を見ながなら考える今日この頃であります。
ところで、当時この組織人材かけ算論を教えてくれた上司ですが、その後数年で会社をリストラとなり、奥さんの実家の稼業を細々と継ぐこととなりました。
口は立つけど仕事はしない人だったんですよ。こういう理屈っぽい言い回しさせたら天下一品だったんで結構勉強にさせて頂いたんですがね…
んー何とも世の中わからんものでごさいます。

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