- Date: Mon 23 12 2013
- Category: 2012落合博満講演会
- Community: テーマ "プロ野球" ジャンル "スポーツ"
- Response: Comment 0 Trackback 0
落合博満講演会2012レポートその11
2012年5月某日。
講演の詳細をレポート致します。
尚、メモと記憶を頼りに作成しておりますので、私なりにかなりのアレンジを加えており、完全に一字一句を再現したものではないことをご理解下さい。
根本的にオレ自身は昔から何も変わっていませんよ…
さてね、今日の講演のテーマなんだけどね、オレこの質問に対しては皆さんが思ってるようなことや期待してるようなことなんてうまくしゃべれないと思いますから…ごめんなさいね…(笑)
人材育成ってことなんだけどもね…人材育成なんてさ、その子ができるものや得意な事。そういったものを一緒になって探してあげて、そうやって作り上げて行くものなんじゃないかと思う。
そうやって彼らがね、学んだことから自分なりに工夫したり考えたりして作り上げていって、将来、社会人になろうが野球界に残ろうが学んだ事を糧にしてやりたいことやって行く…そういうことが人材育成ってもんじゃないのかなって思うんだよね。
それと…オレができたんだからお前らも出来るだろうとは思わないで下さい。
私にとって簡単な事が皆さんにとては簡単な事ではないんです。
そして、皆さんにとって簡単にできることも私にとっては簡単な事ではないんです。
それを理解して下さい…

この中でパソコン使う人いっぱいいるんでしょうね。私パソコンって聞いただけで頭痛くなってきますもん。
私、絶対パソコン使うのダメなんです。
皆さんに野球の話しろって言ったら頭痛くなるでしょう?
私は野球の話しろって言われれば何日間でも寝ないでしゃべることできますからね。
オレはこれができる。相手はこれができない…オレはこう思ってるけど、相手はどう思ってるんだろう…
これを時間かけて聞き出してじゃどうしようかって…そういう風にやっていかないと物事は解決しませんね。
その為には時間が必要なんです。
言った事に対してすぐに結果を求める、結果を見たがる…これ指導者としては一番良くない事だと思いますよ。
プロ野球の世界ってのは毎年10人くらいは新しくドラフトやらトレードやらで入って来ますけど、その代わり同じくらいの選手がクビになってるんですよね。コイツだめならまた新しい選手獲って鍛えようってことでね…
でも普通の会社てのはそう簡単にはできないでしょ?新しい若者採用したら代わりに使い物にならなそうな奴をどんどん辞めさせようなんて、組合だってあるんだからそう簡単にはできることじゃないですよね。
人材育成していこうって考えてる立場の人がいたらね、自分達がどうやって若い頃教わってきたのかをまずよーく思い出して欲しい。そしてそれが今の若者に当てはめていいものか、もうちょっと工夫して教えた方がいいのか…そういうことを良く考えて欲しい。「オレがこうだったからお前もこれやればできる!」ってんじゃダメですからね。
それとね、若い人に言いたいのは、年配の人の話はよく聞いて欲しい。
だからと言って聞いた話のとおりにヤレとは強制はするつもりはありませんよ。
年配の方々、実績を残した方々ってのは、皆さんの知らない知識や経験をいっぱい持ってるんです。
昔話なんだなって嫌がらないで聞いて欲しいね。いい話を教えてもらったな、為になること教えてくれてるんだな…ってありがたく聞いてそれを利用して欲しいんですよ。
聞いた話をその通りヤレとは言いませんよ。自分の財産としてね、自分自身が作り上げて行くものの糧にしていけばいいんですから。
…ドラゴンズの監督やってた時もね…若い選手と話すると
「おい!こんな事も知らないのか?」ってことが度々ありましたよ…

「帯に短し、襷に長し…」
って言ったらさ、20代30代の選手は意味解ってないんだよね、学校で習わなかったか?って聞いても
「さあ…よく覚えていませんね…聞いた事があるような気がするんですけど…」
なんてね、そんなもんなんですよ。
「監督、それってどういう意味ですか?」
って聞かれたから、
「ああ、お前の事だよ!」
って…(笑)
「えっ!僕のことですか?」だって…キョトンとしてたけどね。
だから教えてやりましたよ。
「お前ら帯って知ってるか?』
「ハイ、知ってます。着物の帯とかですよね。」
「襷ってしってるか?」
「ハイ、知ってます。駅伝とかで使う襷ですよね。」
「帯が短かったらどうなる?」
「着物が着れませんね…」
「じゃ襷が長かったらどうだ?」
「余っちゃいますよね…」
「そういう状態お前どう思う?」
「中途半端ですよね。」
「そう。だからお前らのことじゃねえか…」
(笑)

ってね…そんなもんなんですよ…野球選手ってね、ずーっと野球さえできればいい環境で来てるんですから…
そりゃ勉強できる人間なんてあまりいませんからね…
私筆頭にね。(笑)
その12へ続く…
※内容は録音されたものではありません。会場内での録音は禁止です。
私の記憶とメモを頼りに、講演者の言葉風にアレンジして作成したものですので一部文脈に不自然な点もあるかもしれませんが、ご了承下さい。
【 スポンサーリンク 】
講演の詳細をレポート致します。
尚、メモと記憶を頼りに作成しておりますので、私なりにかなりのアレンジを加えており、完全に一字一句を再現したものではないことをご理解下さい。
根本的にオレ自身は昔から何も変わっていませんよ…
さてね、今日の講演のテーマなんだけどね、オレこの質問に対しては皆さんが思ってるようなことや期待してるようなことなんてうまくしゃべれないと思いますから…ごめんなさいね…(笑)
人材育成ってことなんだけどもね…人材育成なんてさ、その子ができるものや得意な事。そういったものを一緒になって探してあげて、そうやって作り上げて行くものなんじゃないかと思う。
そうやって彼らがね、学んだことから自分なりに工夫したり考えたりして作り上げていって、将来、社会人になろうが野球界に残ろうが学んだ事を糧にしてやりたいことやって行く…そういうことが人材育成ってもんじゃないのかなって思うんだよね。
それと…オレができたんだからお前らも出来るだろうとは思わないで下さい。
私にとって簡単な事が皆さんにとては簡単な事ではないんです。
そして、皆さんにとって簡単にできることも私にとっては簡単な事ではないんです。
それを理解して下さい…

この中でパソコン使う人いっぱいいるんでしょうね。私パソコンって聞いただけで頭痛くなってきますもん。
私、絶対パソコン使うのダメなんです。
皆さんに野球の話しろって言ったら頭痛くなるでしょう?
私は野球の話しろって言われれば何日間でも寝ないでしゃべることできますからね。
オレはこれができる。相手はこれができない…オレはこう思ってるけど、相手はどう思ってるんだろう…
これを時間かけて聞き出してじゃどうしようかって…そういう風にやっていかないと物事は解決しませんね。
その為には時間が必要なんです。
言った事に対してすぐに結果を求める、結果を見たがる…これ指導者としては一番良くない事だと思いますよ。
プロ野球の世界ってのは毎年10人くらいは新しくドラフトやらトレードやらで入って来ますけど、その代わり同じくらいの選手がクビになってるんですよね。コイツだめならまた新しい選手獲って鍛えようってことでね…
でも普通の会社てのはそう簡単にはできないでしょ?新しい若者採用したら代わりに使い物にならなそうな奴をどんどん辞めさせようなんて、組合だってあるんだからそう簡単にはできることじゃないですよね。
人材育成していこうって考えてる立場の人がいたらね、自分達がどうやって若い頃教わってきたのかをまずよーく思い出して欲しい。そしてそれが今の若者に当てはめていいものか、もうちょっと工夫して教えた方がいいのか…そういうことを良く考えて欲しい。「オレがこうだったからお前もこれやればできる!」ってんじゃダメですからね。
それとね、若い人に言いたいのは、年配の人の話はよく聞いて欲しい。
だからと言って聞いた話のとおりにヤレとは強制はするつもりはありませんよ。
年配の方々、実績を残した方々ってのは、皆さんの知らない知識や経験をいっぱい持ってるんです。
昔話なんだなって嫌がらないで聞いて欲しいね。いい話を教えてもらったな、為になること教えてくれてるんだな…ってありがたく聞いてそれを利用して欲しいんですよ。
聞いた話をその通りヤレとは言いませんよ。自分の財産としてね、自分自身が作り上げて行くものの糧にしていけばいいんですから。
…ドラゴンズの監督やってた時もね…若い選手と話すると
「おい!こんな事も知らないのか?」ってことが度々ありましたよ…

「帯に短し、襷に長し…」
って言ったらさ、20代30代の選手は意味解ってないんだよね、学校で習わなかったか?って聞いても
「さあ…よく覚えていませんね…聞いた事があるような気がするんですけど…」
なんてね、そんなもんなんですよ。
「監督、それってどういう意味ですか?」
って聞かれたから、
「ああ、お前の事だよ!」
って…(笑)
「えっ!僕のことですか?」だって…キョトンとしてたけどね。
だから教えてやりましたよ。
「お前ら帯って知ってるか?』
「ハイ、知ってます。着物の帯とかですよね。」
「襷ってしってるか?」
「ハイ、知ってます。駅伝とかで使う襷ですよね。」
「帯が短かったらどうなる?」
「着物が着れませんね…」
「じゃ襷が長かったらどうだ?」
「余っちゃいますよね…」
「そういう状態お前どう思う?」
「中途半端ですよね。」
「そう。だからお前らのことじゃねえか…」
(笑)

ってね…そんなもんなんですよ…野球選手ってね、ずーっと野球さえできればいい環境で来てるんですから…
そりゃ勉強できる人間なんてあまりいませんからね…
私筆頭にね。(笑)
その12へ続く…
※内容は録音されたものではありません。会場内での録音は禁止です。
私の記憶とメモを頼りに、講演者の言葉風にアレンジして作成したものですので一部文脈に不自然な点もあるかもしれませんが、ご了承下さい。
【 スポンサーリンク 】